北海道の夏は本州に比べて涼しいとはいえ、7月・8月の陽射しは力強く、清涼感のある食事が恋しくなります。抹茶を練り込んだ茶そばを氷水でしめて冷たく仕上げ、北海道の短い夏に輝く野菜たちを色鮮やかに添える。それがこの「冷製茶そば」です。つけ汁は一番出汁で丁寧に仕立て、薬味の豊かさで楽しみ方を広げます。目にも涼しく、舌にも心にも清涼感をもたらす夏の一品。
つけ汁(めんつゆ)を仕込む
一番出汁400mlに、みりん大さじ3を加えて一度沸騰させ、アルコールを飛ばす。醤油(濃口)大さじ4を加えてひと煮立ちさせ、冷ます。冷蔵庫で冷やしておく。前日に仕込むと味が落ち着いて美味しくなります。
夏野菜を準備する
ミニトマト(半分に切る)・きゅうり(斜め薄切り)・とうもろこし(さっと茹でて実をそぐ)・茗荷(細切り)・青じそ(千切り)・生姜(すりおろし)を準備する。それぞれ冷蔵庫で冷やしておく。
茶そばを茹でる
大きな鍋にたっぷりの湯を沸かし、茶そば(乾麺・180g)を袋の表示通りに茹でる(約3〜4分)。茹で上がったらすぐに流水で洗い、氷水でしっかりしめる。ザルにあげて水気を切る。
盛り付ける
ざる(または平皿)にそばを美しく盛る。そばの上に夏野菜を彩りよく配置する。冷えたつけ汁を別の器に注ぐ。薬味(大葉・茗荷・すりおろし生姜)を添えて完成。
夏そばを美味しく食べるためのヒント
「薬味(やくみ)」という言葉は、文字通り「薬になる味」を意味します。生姜・わさび・ネギ・大葉・茗荷・七味唐辛子──これらは単なる「付け合わせ」ではなく、主役の料理の味を引き立て、消化を助け、食欲を刺激する機能的な存在です。薬味の使い方に料理人の感性が現れます。
夏の薬味には特別な意味があります。生姜の発汗作用、大葉の抗菌作用、茗荷の消化促進作用──昔の人々は経験的に、夏の暑い時期にこれらの薬味が体に良いことを知っていました。現代の科学もそれを裏付けています。料理は美味しさだけでなく、体への気遣いでもあるという日本人の知恵が、薬味文化に宿っています。
材料(2人前)
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